ONEITAは1874年に、アメリカニューヨーク州中央部に位置するユーティカという都市にて生まれたブランドです。
当時はOneita Knitting Millsという社名で、アンダーウェアの製造を行なっていました。
その後アメリカのTシャツ産業にて4番目のシェアを誇るまでに拡大しましたが、激しい海外競争と重なる負債により、1998年にその歴史に幕を下ろしました。
ここではONEITAの古着Tシャツやスウェットで最も多い、1980年以降のタグをご紹介します。
もくじ
ONEITAの年代別タグのガイド
それではONEITAの年代別タグを見ていきましょう。
1980年代後半〜90年代前半
ONEITAは1874年の創業から100年以上同族経営を続けてきましたが、1984年に買収され、1987年に上場会社となります。
87年頃から、銀タグと呼ばれるシルバーカラーのタグになります。
ONEITAの代名詞POWER-Tは、その名の通り耐久性のある生地とボックスシルエットが特徴です。
日本では1990年代に流通し、当時STUSSYやA BATHING APEなど人気ブランドのボディとしても採用されました。
1990年代
90年代に入ると、タグにプリントされている言語が英語だけでなく、スペイン語、フランス語も加わります。
特に1994年以降は北米自由貿易協定により、アメリカ・メキシコ・カナダ間の貿易が自由化したため、このような多言語での表記が増えたと考えられます。
番外編〜ジャマイカ製〜
1984年から90年代後期までは、カリブ海域22カ国との貿易関税が引き下げられ、ジャマイカを含むカリブ海周辺国での製造を記したタグが多いのも特徴です。
こちらは80年代後半〜90年代のBIG JOHNSONのTシャツのタグで、ロゴ下に”by ONEITA”の文字があります。
このタグにはASSEMBLED IN JAMAICA(ジャマイカで組み立てられた)と記されています。
こちらのPOWER-Tのタグにも、SEWN IN JAMAICA(ジャマイカで縫われた)と記されています。
ONEITAの歴史
ONEITAの歴史を3ステップで解説します。
- はじまり
- 変化
- 倒産
1.はじまり
ONEITAは1874年、アメリカニューヨーク州中央部に位置するユーティカという都市にて、創業しました。
創業者の名前はNicholas E. Devereux。アンダーウェアの製造からスタートしました。
1893年、ユニオンスーツと呼ばれる上下の繋がった伸縮性のあるアンダーウェアを発表し、”ONEITA”と名づけ特許を取得しました。
1910年、肌触りがよく伸縮性のあるベルベットリブという素材を採用したアンダーウェアを発表。
2.変化
1930年〜1950年、Tシャツ、スウェットの製造にシフトします。
1952年にはコスト軽減のためサウスカロライナ州アンドリューズという町に拠点を移しました。
1973年、当時劣悪な労働環境を強いられていたONEITAの労働者たちが、ONEITA製品の不買を求めるストライキを起こします。
創業から110年と長期に渡る同族経営が続きましたが、1984年 Instrument Systems Corporation に買収され、1987年に上場会社へと変わります。
3.倒産
ONEITAはアメリカのTシャツ産業にて4番目のシェアを誇るまでに成長を遂げましたが、激しい海外競争と重なる負債によって1998年1月に倒産、長きに渡る歴史に幕を下ろしました。
現在アメリカでの流通はありませんが、日本ではライセンス商品がオンラインストアで販売されています。
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ONEITAの年代別タグガイドまとめ
本記事では、ONEITAの年代別タグを紹介しました。
ONEITAの古着に出会ったときはぜひタグをチェックしてみてください。
また以下オンラインストアではヴィンテージTシャツを豊富に取り扱っていますので、あわせてチェックしてみてください。
- JAM(日本最大級の古着店)
- RUSHOUT(アメリカ古着専門店)
最後までご覧いただきありがとうございました。