本記事では、『ヴィンテージTシャツの見分け方』を紹介します。
- ヴィンテージTシャツ6つの特徴
- ヴィンテージの知識を深める本
- 古着Tシャツが買える通販サイト
ヴィンテージTシャツのディテールには特徴があり、それをヒントにある程度の年代を判別できます。
ここでは主に、1980〜1990年代のヴィンテージTシャツによく見られる『6つの特徴』を解説します。
古着の基礎知識としてぜひチェックしてみてください。
もくじ
ヴィンテージTシャツの見分け方
ヴィンテージTシャツの見分け方を6つ紹介します。
- アメリカ製
- シングルステッチ
- 丸胴編み
- タグの素材と形状
- コピーライトの年号
- 50/50(FIFTY-FIFTY)
①アメリカ製
まずひとつめの特徴は『アメリカ製』です。
1990年代前半までに作られたヴィンテージTシャツの多くがアメリカで製造されています。
Tシャツの製造地は、アメリカからアメリカ国外へ移行していった歴史があります。
1980年代の『カリブ海流域イニシアチブ』の制定をきっかけに、Tシャツの製造はアメリカから人件費の安いカリブ海諸国へ移行していきました。
カリブ海22か国との貿易関税を引き下げる制定。カリブ海諸国の経済の活性化を促す計画として、1984年から90年代後期まで実施された。これを機に人件費の安いカリブ海諸国へ製品製造を移行するようになった。
この頃から、アメリカ国内のTシャツ産業が徐々に衰退していきます。
それを象徴するように、1980年代のTシャツのタグには『CRAFTED WITH PRIDE IN U.S.A.』と印字されているものがあります。
これはアメリカ製の製品が減少していく危機感から、『アメリカ製に誇りを』という意味で1984年に発足したキャンペーンロゴです。
しかし1994年に『北米自由貿易協定』が発効されたことで、さらにアメリカ国外への移行が進んでいきます。
アメリカ・メキシコ・カナダの3カ国間の関税をなくし、自由貿易を推進することを目的として1994年に発効。
現在では中国製のTシャツが最も一般的となり、アメリカ製のTシャツは希少な存在となりました。
そのため『アメリカ製』または『CRAFTED WITH PRIDE IN U.S.A.』は、ヴィンテージTシャツを見分けるポイントのひとつとなります。
②シングルステッチ
2つめの特徴は『シングルステッチ』です。
Tシャツの袖口や裾の縫い方として、シングルステッチは1980年代から90年代にかけてアメリカで一般的でした。
別名『ブラインドステッチ』や『天地縫い』とも呼ばれ、縫い目が目立たないシンプルな見た目が特徴です。
今では製造しているTシャツの多くがダブルステッチを採用しているため、希少なディテールとなりました。
③丸胴編み
3つめの特徴は『丸胴』です。
Tシャツには『丸胴』と『横割り』の2タイプがあります。
丸胴は筒状の生地を使用しているため、ボディの両サイドに縫い目がありません。
アメリカTシャツに古くから見られる伝統的な製法で、ヴィンテージTシャツによく見られる特徴のひとつです。
④タグの素材と形状
4つめの特徴は『タグの素材と形状』です。
Tシャツのタグは時代と共に変化してきたため年代を判別するヒントとなります。
ここでは1980年代〜2000年代前半までの代表的なタグを3種類ご紹介します。
紙タグ
薄くてぺらっとした紙のような素材で作られている紙タグは、主に1980年代のTシャツに多く見られます。
洗濯を繰り返すと劣化しやすい特徴がありますが、くたびれたヴィンテージ独特の風合いが魅力でもあります。
Velva Sheenは現在でも、この80年代の紙タグを再現したTシャツを販売しています。
このTシャツはブラッドピッドがプライベートで愛用しているそうです。
サテン/ナイロンタグ
つるっとした光沢あるサテンやナイロン素材のタグは、主に80年代後半から普及していきます。
フルーツオブザルームのように2つ折りでリング状になったタイプや、ヘインズのように1枚ペラで縫い付けられたタイプもあります。
2枚タグ
2枚重ねて縫い付けられている通称2枚タグは、1990年代後半〜2000年代始め頃に多く流通しました。
1枚目の短いタグにはブランドロゴ、2枚目の長いタグには洗濯方法などの品質表示が数か国語でブリントされています。
現行のTシャツの中でも、プリンタブルTシャツにはこの2枚タグがよく採用されている印象です。
番外編:刺繍タグ
90年代にはときどき刺繍タイプのタグも見られます。
刺繍タグで代表的なブランドはチャンピオンです。
現在販売されているチャンピオンのロングセラーTシャツT1011にも、ヴィンテージライクな刺繍タグが採用されています。
⑤コピーライトの年号
5つめの特徴は『コピーライト(著作権)』です。
プリントTシャツは、グラフィックの著作権利がその発行年号と共に記されている場合があります。
たとえば次の写真の場合『(C)1997』とプリントされているため、1997年頃に販売されたアイテムだと推測できます。
また次の写真のように、ローマ数字で『(C)XCV』と表記されている場合もあります。
ローマ数字『XCV』はアラビア数字に変換すると『95』、つまり1995年を示しています。▶︎ローマ数字アラビア数字変換サイト
このように、コピーライトの年号もヴィンテージTシャツの年代を判別する要素のひとつとなります。
※復刻版などでコピーライトの年号と販売された時期が違うといった例外もあります。
⑥50/50(FIFTY-FIFTY)
6つめの特徴は、Tシャツの素材『50/50』です。
50/50(フィフティ・フィフティ)とは、Tシャツの素材の割合が『コットン50%ポリエステル50%』のブレンドであることを意味します。
50/50で代表的なブランドは、ヘインズとSCREEN STARSです。
ヘインズの場合、タグにFifty-Fiftyというシリーズ名がプリントされてます。
SCREEN STARSはタグの色で素材がわかるようになっており、赤が50/50、青が綿100%です。
50/50は、1980年代から90年代のプリントTシャツに多くみられる特徴のひとつです。
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ヴィンテージTシャツの見分け方まとめ
ヴィンテージTシャツの見分け方について紹介しました。
本記事で紹介したヴィンテージTシャツの特徴は以下の通りです。
ここで紹介した以外にもブランドによっていろんな特徴があります。
興味のある方はぜひ本記事で紹介した古着本や、古着オンラインストアもチェックしてみてください。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。